ここんとこ、相模川河口部での釣りが続いているんだけど、釣果が芳しくない。

もっとも、子連れの雑魚釣りが目的なので、最初から本気釣りはしていないのだけど、『ソレを言っちゃ~オシメェよ!』。テメエが釣れないのを子供のせいにしてはいけない。

相模川は、神奈川県民にとっては『母なる大河』だ。富士山系・山梨県の山中湖に端を発し、桂川、道志川となって、藤野町から神奈川県に入り、国道20号線と並走する形で津久井湖、相模湖に水をしたため、県民の生命の泉となる。

相模湖から放たれた豊かな水は、相模川として、神奈川県を一気に南下する。

途中、県西部の丹沢山地から流れてくる中津川、東からは都市河川の小鮎川、目九尻川、玉川などを次々と併呑し、県中央部の厚木市で、相模川は母なる大河となる。

富士山系の貧栄養の清澄な硬水と、丹沢山系の柔らかな栄養分を含んだ弱酸性の軟水、東からの富栄養で酸性の軟水が混じりあい、厚木以南は中性~弱酸性で、程よく栄養を含んだ、生物にとって理想的な水となり、相模湾のど真ん中に注ぐのだ。

神奈川近郊の川で一番有名なのはダントツで多摩川であろう。『死の川』からの再生ストーリーが成功したからね。TBS『飛び出せ科学くん』や、元ザ・ハンダースの『アパッチ賢』こと、中本賢さんが、多摩川を一躍有名にした。

神奈川県民でなくとも、多摩川はご存知だろう。

しかし、相模川は、太古の昔から、一度も『死んでいない』、清澄な大河として、県民の生活を支えているのだ。

そして、相模川が県内の他の河川と決定的に違うのが、源とする水系の多さだ。

たくさんの異なる水質が混じりあった相模川には、圧倒的な種類の生物を抱えているのだ。

神奈川には、相模川水系より水質の良い水系が少なくとも2つある。酒匂川水系と早川水系だ。

しかし、どちらも支流は持つものの、単一水系なのである。

酒匂川は表丹沢に端を発する完全な丹沢水系、早川も、芦ノ湖を水源とする箱根系の河川だ。早川に至っては、主だった支流がほとんどない。

どういうことか?

生息する生物の種が少ないことを意味するのだ。

酒匂川なら丹沢水系由来の生物、早川なら芦ノ湖水系の生物に限定されるのだ。

この二つの河川は、流域に、河川を汚す集落や工場が比較的少ない。また、距離が短いわりに比高が大きいので、水質が悪化しづらい。河口のすぐそばで鮎の友釣りができるほどだ。

しかし、単一水源の河川には、その水系の水質にマッチする魚種に限定されてしまうのだ。

さらに、これらの急流河川には、汽水域が形成されにくく、スズキやウナギ、コトヒキ、シマイサキ、クロダイ、マルタなどの汽水を好む魚が寄り付かない。

汽水魚と戯れるには、流れが緩く、流入する淡水量が絶対的に多い川でなければならない。

そういう観点で言うと、神奈川県内で汽水釣りを楽しめる河川は、相模川、多摩川、鶴見川、境川の4河川に限定されるのだ。

でも、鶴見川、境川河口で釣った魚なんか食う気しないけど。

小難しいことをだらだら語ってしまったけど、『文学部地理学科』で、陸水学、海洋学が専攻だったガキおやじの戯れ言だから許してね(笑)。

言いたいことは、相模川の実力は、ガキおやじが数回ショボい釣りをしたくらいでは計れないってこと。

相模川河口部には計り知れないポテンシャルがあるはずなのだ。

一昨日も、チョイ投げで苦労している我々のすぐ隣で、モエビの桶を腰につけて竹竿で完全フカセやっていた若いアンチャンが、50cmのクロダイあげてたし!

子供たち、目をまんまるにして驚いていたよ。

相模川河口の底知れぬポテンシャルを満喫するには、もう少し通い詰めなければならない。

これからの季節、アナゴ、イシモチ、クロダイ、シロギスが絶対釣れるはずなのだ。

頑張るよ~!!
Secret

TrackBackURL
→http://yoemon.blog77.fc2.com/tb.php/421-1d7b567c