2011.06.19 現地調達餌
最近は全くしなくなってしまったが、子供の頃、一銭も持たずに(正確には、有事の際家に電話をかけるため、10円玉を2~3枚だけ持っていた)出かけることが殆どだったガキおやじは、釣りの餌は現地で獲るのが当たり前だと思っていた。

多摩川へ行けば、川岸の砂を掘ればゴカイがウジャウジャ取れたし、池で釣りする際は、枯枝を探し、ポキポキ折ると、蛾の幼虫がいっぱい獲れた。正確には何の幼虫だか分からなかったが、体長5mm位の黄色い芋虫で、フナ、クチボソには鉄板の特効餌だった。子供たちの間では『木虫』と呼んでいた。土を掘ればミミズ、カナブンの幼虫がいっぱい獲れた。

家で小麦粉練って持ってゆくこともあり、それも面倒な時はゴハン粒、食パンを餌にした。淡水釣りで餌を買って行った記憶はない。

海へ行く時は、友達と金を出し合って、青イソメを買った。しかし、なくなると、岩にへばりついた貝やカニ、フナムシを捕まえて餌にした。魚を釣るのに金払って餌を買う行為をナンセンスと思っていたんだろう。金もなかったし。

今は餌も高価だ。釣具屋では餌の粗利率が高い。タックル類には、松、竹、梅、スカとあり、目的と予算に応じてピンきりだ。釣り師に幅広い『選択の余地』がある。

釣具屋に売っている餌にも価格差はソコソコあれど、それは目くそ鼻くその差であり、作り手側が意図して松、竹、梅、スカをラインアップしようとして作られたものではない。

その日限りの消耗品だから。

餌に機能を求めるとしたら、それは一にも二にも三にも四にも『鮮度』だ。だから、一番いい餌は、現場で採集した生エサである。

厳密に言えば、餌もちを良くするために加工したり、〆たりすることはあるが、それは『釣り師の利便性』を高めるための加工であって、あるいは、それをすることでより卸単価を上げ、ライバル品との差別化をはかり、利益をとるための加工である。魚の食いつきを向上させるものではない。

本来餌は現地調達するものだ。しかし現地採集が面倒だから、釣具屋で餌を買うのだ。

・・・金を持たずにどこにでも遊びに行っていた少年時代は、今よりも心が豊かだったナ。
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