転勤族のガキおやじは、これまでいろんな所に暮らした。

行く先々で思うのだが、自治体によってこうも違うかね? と思うのだ。

ゴミ収集の問題でいうと、今住んでいる海老名市は素晴らしい。

燃えるゴミは毎日収集だ。他の自治体では週3回が標準。

子供の医療費は、薬局も含めて小学校卒業までタダだ。すぐに医者の世話になる我が家のヘタレガキには有難い。

結婚して最初に住んだ岩手県北上市は子供医療費は補助一切なし。かといって、他に何か行政サービスがあるかと言えば何もなかった。その代わり、住民税は激安だった。

今まで住んだ中で一番行政サービスが良かったのは栃木県小山市。住民税は一番高かった。医療費は小学校3年生まで補助。しかし、一旦医療機関に全額払い、あとで市に申請して、返還を受ける方式。通院一回につき一通の申請書(領収書添付)が必要なので、溜めてしまうとえれぇ大変だった。

しかし小山市はその他の行政サービスが凄かった。子育て家庭には『おやまつぎつぎカード』という、子育て支援の最強パスポートがあった。

市内の飲食店だろうがレジャー施設だろうが、この天下御免のつぎつぎカードを見せれば、必ず小学生以下の子供は何らかのサービスを受けられた。

飲食店ならドリンクバー無料だったり、デザートがタダでもらえたり。

マクドナルドのような全国チェーンでも、シェイクがタダでもらえたり、ポテトがタダでもらえたり。吉野家では卵か味噌汁が無料だった。

ゲーセンならメダルが20枚タダでもらえたり、UFOキャッチャーが1回無料だったり。子供服なら10%オフだったり、オモチャ屋でも5%オフとか、とにかく小山市の『つぎつぎカード』には世話になった。

ドラえもんの『オールマイティパス』とまでは行かないが、『おやまつぎつぎカード』はそれはそれは使ったね。

こういう子育て支援のパスポートは、他の自治体ではなかったね。

小山市が凄かったのはこれだけではない。

高齢化が激しい自治体だったので、地域の絆を深めるための行事が一杯あった。

ガキおやじが印象深かったのは、『町内会対抗大運動会』と、『思川あゆ祭り』。

町内会対抗大運動会は、毎年11月3日に、市役所の隣の第一小学校で行うのだが、市南部32の町内会対抗の大運動会。2,000人近く参加する一大イベントだ。

小山市長の開会宣言のあと、来賓挨拶。民主党衆議院議員の山岡賢司や、自民党衆議院議員の佐藤勉など、地元の大物議員、或いは地元の出身の野球選手、現千葉ロッテの成瀬投手や元ヤクルトの広沢選手なんかが挨拶に来るほどの大イベント。

朝から晩までガキおやじは走りっぱなしだった。ガキおやじが住んでいた町内会は、古くからの地元民と、転勤族が半々。

地元民は年寄りばかりなので、当時30代終盤のガキおやじは若手筆頭として、年代別リレーでは、20代の部、30代の部、40代の部にフル出場させられた。

監督は77歳の町内会長。『あんたががんばんねぇとウチの町内は点とれねえぞ! あと障害物走と綱引きと騎馬戦があるからな! まあ、飲め』と、残酷な天使のテーゼ。

競技に出る男たちは、自治会のテントの中で、自由に飲食。婦人部の奥様方は、男たちのためにおさんどん。ガスコンロなんか持ち込んで、とん汁やったり、餅焼いたり、うどん振舞ったり、全部奥様方の役目。女性はテントの中に入って座ることが許されなかった。田舎街には男尊女卑が根強く残っている。

しかし、若い夫婦とか全然参加しないから、おさんどんするのはバアちゃんばっか。ホントに大変だったと思うよ。

3年間参加して、我が町内会は、32位、32位、29位という散々な成績だったけど、終わったあとの自治会館での打ち上げではいつもVIP級のもてなしをしてもらった!

『おめぇみてぇな若ぇのが毎年参加してくれてウレシイよ!!』と、ジイさんバアさんからおだてられ、飲めや食えやのおもてなし。

きつかったけど楽しかったな!

あと、夏休みのイベントで、市が主催する『思川あゆ祭り』がサイコーだった。

参加料500円払い、せき止めた川であゆ、ニジマスの掴み取り。大人子供入り交じり、制限時間20分、一心不乱で魚を捕る。

捕った魚はその場で捌いて塩焼き!

包丁もまな板も串も塩も炭火もすべて市が用意してくれる。川で遊んでうまいバーベキュー食って、家族4人で参加して2,000円。サイコーの一日を満喫出来ました!

また小山市は各町内会に必ず婦人部主体の『こども育成会』が組織されていて、ラジオ体操、夏祭り、春秋の映画鑑賞会、新年餅つき大会など、とにかく地域住民の結び付きが強かった。

海老名市には子供会がない。町内会も機能不全。今住んでいるマンションの住民はお互い名前も知らない。集合ポストにも玄関にも、名前を出している家は殆どない。

だから有事の時、助け合いは期待できない。

そう言う意味で、栃木県小山市は行政が地域の連帯感醸成と健全な子供の育成に力を入れていた、子持ち家庭にはとっても住みやすい自治体だった。

燃えるゴミ収集は週2回しかなかったけど、子供医療費の還付申請は死ぬほど面倒くさかったけど、『人間臭い』生活を送るには最高の自治体だった。

皆さん、生まれ育った地が最高の土地だと思い込んでいませんか?

今の住まいを『住めば都』と思うのも、もしかしたら幻想かも知れませんぞ!

生活するにあたり、何を重視するかは、人によって違いがあるので、一概には言えないけど、今住んでいる場所が『一番住みやすい場所だ』と思うのは違うかも知れません。

・・・まあ、その土地の良さは、その土地を離れてからでないとわからないんだけどね(笑)。
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