ガキおやじが小学生の頃だったから、おそらく30数年前、アメリカから『ゲイラ・カイト』なるものが上陸した。

何のことはない、ビニール張りの凧だ。三角形の凧で、広げて背中に木の棒を刺して固定する凧だ。色々な形状、デザインがあった。目玉の絵が書いてあるのが一般的だった。

スポーツカイトブームの火付け役として、子供たちの間でメチャクチャ流行った。

それまでの、和紙張りの日本凧とは比較にならないほど高く上昇した。

専用の凧糸は100m巻きだった。それでも足らずに、ついには糸巻きから糸が抜け、遥か彼方へ飛んでいってしまった悲しい経験を持っている貴兄も多いことだろう。

ガキおやじも一度飛ばしてしまったことがある。泣く泣く帰宅し、親に頼み込んでまた買ってもらった。

『次は糸全部出すんじゃないよ!!』

と言われていたが、夢中で高く飛ばしている時に、糸の残量なんかにゃ気が回らないのが子供だ。

そこで小さな脳ミソで考えたガキおやじ少年、父の釣竿とスピニングリールを持ち出し、道糸にゲイラ・カイトをくくりつけて飛ばした。

・・・面白ぇのなんのって!!

テグスだから糸が切れることはまずないし、巻き取りも楽チン。それよりも何よりも、天高く舞い上がった凧の『引き味』が超リアルで、笑いが止まらないのだ。

風にあおられて、凧が右往左往する時の抵抗感は、カツオでも掛かって走られているときに似た感覚だった。

糸巻きを素手で持っているときより数倍楽しかった。リールなら、最後まで糸出しても、糸止めをキチンとしてあったから問題なかった。

釣竿を使った凧上げはメチャ楽しかった。

・・・バカだねぇ(笑)。

ゲイラ・カイトは天高く飛び、ガキおやじ少年は父にぶっ飛ばされた。
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