2010.09.16 秋の知恵比べ
これからの季節、釣り師にとって、ベストシーズンとなります。

『天高く馬肥ゆる秋』は魚も一緒。来るべき冬に備え、荒食いをする魚種が多くなります。すなわち、『釣りやすさ』と言う点でも、荒食い=警戒心が弱まることになり、結果『釣りやすく』なります。

日本近海では、夏の終わりに例年台風が数個通過し、海が荒れます。すると、水温が下がり、海水がメチャクチャにかき回されることで海水の溶存酸素の量が増え、プランクトンの発生が活発化、その結果、生態系全体が活性化すると言う図式です。

そして、朝晩と日中の気温差が大きくなり、夜明けが遅くなり、日没が早くなると、『朝まづめ』の時間が遅くなり、『夕まづめ』の時間が早くなり、サンデーアングラー、ファミリーフィッシャーにとって、夏場以上に『まづめ狙い』がやりやすくなります。結果、『秋は釣りのベストシーズン』と言うわけです。

しかし、その中で、秋になっても難しく、しかし憎めない愛すべきヤツがいます。

・・・カワハギです。

カワハギは、沿岸の地磯、波止で狙えるターゲットの中では、チヌと並んで、最も釣ることが難しい魚のひとつです。

カワハギ釣りが難しいと言われる所以は、そのおちょぼ口もさることながら、一番の理由は、摂餌の際の行動にあります。

こいつは『ホバリング』します。ヘリコプターのように、水中でぴたっと静止した状態で、おちょぼ口で餌をとります。すなわち、アタリが非常に分かりにくいのです。さらに、カワハギはフグ科の魚であり、おちょぼ口の中は、プレート状の2枚の硬い歯で占められています。ハリ掛かりさせる場所が極端に少ないのです。

カワハギ釣りには、特殊な『ハゲ針』と呼ばれる、針の先端がわずかに折れ曲がった形状の専用針があります。このわずか数ミリ起き上がっている針先だけで、『チョン』とカワハギの唇を捉えるのです。

カワハギは大変難しい釣りですが、これからの季節、冬支度で体に栄養分を溜め込み、『キモパン』と呼ばれる、肝臓が肥大した状態になってきます。この肝をたたき、糸づくりにしたカワハギの身と和えて、味噌と醤油をチョイトたらし、ネギを散らした『肝和え』なんかやってごらんなさいよ、酒が止まらなくなります。
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